白山国際太鼓エクスタジア2021を終えて
昨年は新型コロナウイルス感染拡大によりやむなく中止した「白山国際太鼓エクスタジア」でしたが、今年は多くの皆さんのお力添えをいただき、去る18日に無事開催することができました。
今回は林英哲さん、英哲風雲の会と「太鼓芸能集団鼓童」の皆さんとが同じ舞台に立つという、永年の念願だった企画を実現でき、これまで通算27回のエクスタジアの中でもとりわけ心に残る公演となりました。
両者ともに同じスタート地点に立ち、そこからそれぞれの道をたどり、現在に至る進化の過程を、ともに同じ時代を過ごしてきた私自身の歴史としても肌で感じてみたい気持ちもありました。
果たしてこの舞台で目にしたのは、苦しみ、もがきながらもつねに挑戦と探求を続ける者だけが到達する「芸の高み」、揺るぎない信念の結晶でした。まことに胸を打たれる舞台でした。
さらに東京の「ひむかし」、地元からは川北町の「手取亢龍若鮎組」、白山市の「和太鼓サスケ」と我が「焱太鼓ユニット」の熱演も加わり、それぞれの良さを感じながら個性を見比べることができたのも楽しいひと時でした。
実をいうと、このところ太鼓を囲む環境がともすれば冷えつつあるようにも感じていたのですが、なかなかどうして、満席の観客をこんなに熱くできるのはやはり太鼓だ!と、再認識した今年のエクスタジアでした。
出演してくださった皆さん、ご来場くださった皆さん、力強いご支援をくだった行政の皆さん、そしてスタッフとして走り回ってくださった多くの皆さん、どうもありがとうございました。心より御礼を申し上げます。